その後…


オルグとの最後の戦いから7年後。
ガオズロックには、テトムと5歳くらいの女の子がいた。
どうやら、その少女がテトムの後継者となるらしく、ガオの巫女としての心得を話して聞かせている。

「どう?巫女修業はちゃんとやってる?」
突然声をかけられて二人がそちらを見ると、そこにはガオゴッドが風太郎の姿で佇んでいた。
「アラガミ様!」驚くテトム。
「あ、風太郎くん。」にっこり微笑む少女。
「こら、ユカリ。風太郎くんじゃないでしょ!アラガミ様だって何回言えばわかるの。」
テトムは、ガオの巫女として崇め敬うべき相手に対してあまりにもくだけ過ぎている少女をたしなめた。
「いいよ、風太郎で。ね、ユカリ?」
「ほら、風太郎くんだってこう言ってるじゃない。」
「うわっ生意気〜」

「それで、アラガミ様。何かあったんですか?」
「次の巫女の成長ぶりを見に来るのに、理由がいるのかい?」
「…遊びたいんですね?」
「そうとも言うかな。」
やれやれ、と、テトムは溜め息をついた。
結局のところ、ガオゴッドはこの小さい巫女がいたくお気に入りなのだ。
「じゃあ、今日はこのくらいにしましょう。」
彼女が言うよりも早く、少女は風太郎の元にかけよる。
「暗くなる前に帰ってくるのよ?アラガミ様も。」
「わかってるよ、テトム。」
「はーい。お母さん。」

走っていく二人を見ながら、テトムは一人じゃない幸せをかみしめていた。


************


小さな巫女がガオゴッドと一緒に遊びに出てしまったので、
時間を持て余したテトムは
天空島を散策することにした。
平和が訪れた天空島はパワーアニマル達の楽園と呼ぶにふさわしい空気に満ちていて、いるだけで心が落ち着く。
そうして、巫女は天空島を歩きながら1頭1頭パワーアニマル達とふれあう。


ぱしゃん  

水音がした。
それは森の中。
テトムが水音のしたほうへ行くと、ガオリゲーターが川岸で日光浴をしているところだった。
「久しぶりね。」
ガオリゲーターは大抵はシルバーと共に旅に出てしまい天空島にいることは少ない。
そのガオリゲーターがここにいるということは…
「シルバーも帰っているの?」
彼女の問いに嬉しそうに声を上げると、その大きな顔である方向を示す。
「ありがとう。ガオリゲーター。」
テトムはそちらへ足を向けた。はやる心のままに、自然とその速度があがる。

森を抜けると、そこにはガオウルフにもたれて眠る男の姿。

そっと近づくと、先に気付いたのはガオウルフの方だった。
顔を上げて、甘えるように鼻を鳴らす。
「おかえり。ガオウルフ。」
そう言ってガオウルフをなでるが、
もたれて眠っている男が起きる気配はない。
彼の寝顔を見ているのも嫌いじゃないけれども、今は少しでも早く彼の声が聞きたかった。


「月麿?」

返事はない。
しびれを切らしたテトムは、彼の頬をつまんでみた。
それでも、目は閉じたまま。

「…なんで寝てるふりするの?」

長い、長い静寂。

「…あまりに久しぶりで、なんと言ってよいのかわからん。」
「やっぱり起きてる!そんなの…」
責める言葉を口にしかけたものの、
彼と目が合うと、自然とほほ笑みがもれた。

「おかえりなさい。」

「…ただいま」

 ************


「あ、お母さんの歌。」

天空から聞こえてくる声に気が付いたのは小さな巫女。
それで、風太郎も耳を澄ませる。

「うん。笛に合わせて歌ってるね。」
「お父さんの笛だ!」
嬉しそうに言って、急いで帰ろうとする少女を少年がそっと引き止めた。
「もう少し遊んでから。」
「ええ?」
「久しぶりに2人だけなんだから、気を利かせてあげよう?」
「…うん」
少々不満ながらも、少女はうなずく。


一家団欒は、もう少し先のことだった。




銀巫女同盟のBBSでこそっと(?)書いたものです。
最終回直前の銀白に凹んで(笑)
こうなって欲しい!という勢いで書きました。

銀さえ死ななければもしかして、と思っていたんだけど
まさかテトムが眠りに就くとは…
でも、ED映像が事実ならありえない話ではないかと。
…EDがテトムの夢だったらパラレルか…

 

 


 

 

 

 

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