ジーンズ
「ただいま」「お帰りなさい。」
いつもと同じやりとりの中、なんとなく彼女に違和感を感じた。あ、そうか「それ、僕のジーンズ?」「ん…2ヶ月だって。」一瞬の間。すぐにその言葉の意味に気付いて彼女を凝視する。嬉しそうに微笑む彼女と目が合った。僕のだぼだぼのジーンズを履いた彼女はどんなドレスアップした時よりも輝いていて、とても奇麗だと僕はそう思った。
従妹の実話をふまえつつ。 いつまでたっても恋人みたいだといいよね。